症状別相談

婦人科疾患
更年期障害

婦人科疾患

更年期障害

Menopause

更年期と身体の変化

更年期は、人生の境目の1つと考えられています。
45歳前後になると徐々に卵巣機能が衰え、女性ホルモンの分泌量が減少し、月経の変化(月経不順、月経量の異状、不正出血など)が起こり閉経を迎えます。この体が変化する時期を更年期といいます。
女性ホルモンの急激な減少に伴い、他の内分泌の乱れや身体の変化が起こり、それに家族環境(子離れ・介護など)・経済性・社会状況や個人の意識(心の在り方)も影響して、一人一人多種多様の症状が現れます。症状の程度にも個人差があり、日常生活に支障をきたす状態を更年期障害といいます。
さらに長期的に骨量の減少や代謝・血管障害(脂質代謝異常、動脈硬化、心疾患、高血圧、糖尿病など)、体全体の老化が起こり始めます。性器癌もこの頃起こりやすくなります。

こんな症状

に心当たりは
ありませんか?

更年期障害
チェックシート

  • ほてり、動悸、多汗
  • イライラ、憂うつ、不安感、不眠、記憶力減退、性欲減退
  • めまい、耳鳴り、頭痛・頭重
  • 疲労倦怠感
  • 冷え
  • むくみ
  • 肌・粘膜の乾燥やトラブル
  • 便秘、下痢、腹満、食欲減退
  • 頻尿、排尿痛、残尿感
  • 肩こり、背痛、腰痛、関節痛

代表的な分類と伝統医学の
治療方法
(鍼灸・漢方)

  • 腎陰虚型

    腎の衰えにより、腎陰が不足し、身体に栄養や潤いを与えたり、余分な熱をさます働きが低下している状態

    主要症状

    ほてり・寝汗・顔面紅潮・皮膚、粘膜の乾燥・めまい(頭がボーッとする)・耳鳴り・足腰がだるい、便秘 など

    治法

    鍼灸
    毫鍼か大鍼(太渓・復溜・腎兪・志室などから数穴置鍼で補腎陰)
    漢方
    腎陰を補い、虚熱をとる漢方薬など
  • 肝鬱型

    腎の衰えにより、腎と助け合う関係の、肝の働き(血を蓄え、気を巡らし、精神情緒を安定させるなど)が不調和となった状態

    主要症状

    ほてり・熱感・イライラ・怒りっぽい・憂うつ感・胸や脇腹が脹る・頭痛など

    治法

    鍼灸
    毫鍼(太衝・肝兪などへ疏通、或いは瀉法、腎兪・太渓に補法)
    漢方
    腎を補いながら、肝の働きを整える漢方薬など
  • 心腎不交型

    腎の衰えにより、腎が調節する関係の、心の働き(血液循環、意識や気持ちを整えるなど)が乱れた状態

    主要症状

    不眠・寝つきが悪い・良く夢を見る・動悸・不安・気持ちが落ち着かない・寝汗・めまい(頭がボーッとする)・耳鳴り・皮膚、粘膜の乾燥・ほてりなど

    治法

    鍼灸
    毫鍼、大鍼(太渓・復溜・腎兪・志室などから数穴取穴し補腎陰)、神門に瀉法
    漢方
    腎と心のバランスを整える漢方薬など
  • 腎陽虚型

    腎の衰えにより、腎陽が不足し、体を温めたり、水分代謝を整える働きや気力が低下している状態

    主要症状

    足腰が冷え、だるく力がない・疲労倦怠感・手足の冷え・むくみ・下痢・排尿トラブル・帯下が多い など

    治法

    鍼灸
    火鍼、灸頭鍼、灸法にて足太陰脾経や足少陰腎経の主な経穴に温通する
    漢方
    腎陽を温めながら補う漢方薬など

石原鍼灸院・漢方薬局からの
コメント

更年期の症状は、腎の衰えとそれに伴う気血水の変調によると考えます。
様々な症状が現れるため、身体全体のバランスを整える鍼灸や漢方などの伝統医学によるケアが役立ちます。 もともと気血水の不調がある方は、更年期の変化の影響を受けやすいため、更年期の前から整え備えておくことも大切です。
上記の分類以外にも多種多様の症状があらわれたり、分類が複合している場合もありますので、十分ご相談なさることをお勧めいたします。

当院へのお問い合わせはこちら
お電話でのお問い合わせ
Tel.0436-21-3364

定休日 / 日・月・祝日

※漢方薬局につながります

石原鍼灸院・漢方薬局がすすめる

生活指導または養生法

更年期は心とライフスタイルを
見直す時期

「気力、体力ともにあふれていた時期と違った生き方を考えなさい」と体が警告を発している時期と考えると良いです。これから迎える老年期をどう過ごすかを考える時期でもあります。
自分と向き合い年齢的な心や体の変化を受け入れ、心やライフスタイルを見直し、体を整えることが、穏やかな更年期を過ごすためにも大切です。

更年期の養生

  • 食生活

    自分の体調や季節に合った食材を選び、食の命に感謝し、楽しくゆっくりした気分で食事をしましょう。

    おすすめの食品

    大豆やその加工品

    • 女性ホルモンとよく似た作用をする成分がある
    • 種々のたんぱく質の分解を阻止する酵素を多く含有
      (→結果、炎症や血液凝固を緩和する)
    • 骨の形成を盛んにするビタミンK2や骨を作る成分であるカルシウムを含有
  • 睡眠

    毎日定時に寝るよう心がけましょう。午後11時には床に入れるように。

  • 運動

    自分に合った運動をするよう心がけましょう。ウォ―キングや気功・ヨガは自律神経のバランスを整え、腎の活性化にもつながります。

  • 呼吸

    鼻呼吸と丹田を充実させることで腎を強くします。

  • 心のバランス

    辛い時は周囲に相談したり、ストレスをため込まないようにしましょう。素直な心の表現と生かされているいのちへの感謝と喜びの気持ちを大切に。

  • 入浴

    体を温め、血行をよくし、老廃物の排泄もしやすくなります。ぬるめのお湯は副交感神経を高めてリラックス効果もあり、睡眠の質にもつながります。

  • 日光浴

    ビタミンDの合成により、免疫力を高め、骨を丈夫にします。また、自律神経も整えます。

  • 休息

    自分に合った活動量を見直し、休息もとるようにしましょう。

上記の養生法は一例であり、
ひとりひとりに合った
方法があります。

当院では、お身体の状態に応じて、
ひとりひとりに合った養生法
をご提案いたします。

お悩みや気になることが
ございましたら、

ぜひお気軽にご相談ください。

当院をご利用のお客様で、ご希望の方に院長著書の養生法をまとめた冊子(「いのちのしくみ」をあじわう / 和器出版)を差し上げています。ぜひご活用ください。

当院へのお問い合わせはこちら
お電話でのお問い合わせ
Tel.0436-21-3364

定休日 / 日・月・祝日

※漢方薬局につながります
PAGE TOP