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夏は万物が陽気に満ち、繁栄する時期。心も体も活動的になり、新陳代謝も活発となります。
満開のお花のように、心も充分開放し、体内の陽気も外に向かって開放しほどよく発散します(「大散」)。
また、蒸し暑い気候「暑湿」と、それに適応しようと涼を求めることによって生み出される「冷え」もポイントとなります。
五臓では血液循環、精神・意識等に関係する「心」、飲食物の消化・吸収、水分代謝等と関係する「脾」が影響を受けやすくなります。
食への感謝の心(食ベ物のいのち、大自然の恩恵、食べられるまでに関係した人々への感謝)
楽しく、感謝していただく。「いただきます」「ごちそうさま」
穀類を主食として、色々な種類の食べ物をバランスよく摂りましょう。
住んでいる土地の風土や季節、そして食べる方の年齢、性別、職業、体質・体調等に合った食を考えましょう。体に聞く事が大切です。
冷たいもの、生のもの、甘いもの、脂っこいもの、味の濃いもの、香辛料、コーヒー、アルコールは摂りすぎに気をつけましょう。
調味料はできるだけ添加物の入らない本来の製法で作られたものを選びましょう。
※色々な食養法、手当てがありますので、
必要に応じてとり入れるのもよいです。
夏を快適に過ごす為には、第一に梅雨からの準備、つまり梅雨の健康法を参考に健やかに過ごすこと、第二は夏の気候に上手く適応していくことになりますので、これからこの2点について述べていきます。
梅雨の間、冷飲食や水分の摂り過ぎ、寒さ・冷房による体の冷え、湿の滞りなどにより、脾の働きが低下した状態、陽気不足の状態となっておりますと、夏の暑湿や冷房・冷飲食のライフスタイルの影響も受けやすく、夏バテ、胃腸の不調、夏風邪、冷え、関節痛等を起こしやすくなります。
従いまして、梅雨の健康法を充分生かすことがそのまま夏の健康につながっていきます。
夏快適に過ごす為には、「夏の特徴と生活」で述べたことにつきます。
夏は「大散」の季節の為、皮膚の働きは、自律神経系を介して、汗腺を開き末梢血管を拡張し、皮膚呼吸や発汗を通じて、熱放散によって体内・体表を冷やし、夏の暑湿の気候に適応できるよう調節してくれています。従って、汗腺は冬とは違い閉じにくくなっている為、冷房などの過使用で、冷え(寒邪)を受け易く、さらに発汗しにくくなるので、全身倦怠・夏痩せ・食欲不振・手足の冷え、頭痛、或いは手足煩熱・浮腫等を伴う冷房病へ注意が必要です。
以上のことをふまえ、暑さとの調和を保ち、暑さを上手く利用する為、生活法で述べたように、冷房以外の方法でもほどよく涼をとり入れ、冷房の使い方に気を付けると共に、軽い運動、入浴、温かい飲食などにより適度に発汗して、熱放散により体を涼しくする事が大切になります。
夏は新陳代謝が活発になり、血脈循環・リンパ系の循環促進に役立つ為、新陳代謝の鈍っている人・高血圧の人・冷え症の人…等は、上手く夏の気候を利用していくと体質改善するチャンスとなります。
当院ではお悩みを丁寧に伺い、
伝統医学をもとに、
ひとりひとりに合った方法で、
健康をサポートいたします。
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当院をご利用のお客様でご希望の方に、院長著書の養生法をまとめた冊子(「いのちのしくみ」をあじわう / 和器出版)を差し上げております。ぜひご活用ください。
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