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受付時間 / 9:00~18:00ここでは、『素問』上古天真論・四気調神大論・陰陽応象大論・金匱真言論篇…等を参考に、日本の風土も考慮に入れながら四季に応じた生活を考えていきます。
「夫れ、四時陰陽は万物の根本なり。聖人は春夏に陽を養い、秋冬に陰を養う所以は、其の根に従うを以てなり。聖人はこれを行い、愚者はこれに佩(ソム)く」
「四季における陰陽の消長・変化は万物存在の根本・根源である。陰陽の道理に通達した聖人は春夏は外で活動し陽気を発動させ、秋冬は戸外の活動を控え安静にし陰気を助長し精気を蔵する。この生命の根本は、陰陽の消長の法則に和合することである。聖人はその道理を理解し、状況に応じて自由に行動できるが、愚者はこの道理を理解できず、陰陽の道理から外れた生活をする。」
「東風は春に生ず。病は肝に在り、兪は頸項に在り。南風は夏に生ず。病は心に在り、兪は胸脇に在り。…故に春気なるものは、病頭に在り…五臓四時に応じ各々収受あるか。岐伯曰く、あり。春方は青色、入りて肝に通じ、竅を目に開き、精を肝に蔵し、其の病は驚駭を発す。其の味は酸、其の類は草木、其の蓄は鶏、其の穀は麦。其の四時に応ずるや、上歳星たり。是れを以て春気は頭に在るなり。其の音は角、其の数は八、是を以て病の筋に在るを知るなり。その臭は臊。南方は赤色…。」
「春は東の風が吹き、春・木に親和性のある肝の病が起こり易い。春の病の兪穴(ツボ・反応点)は頸項部に出易い。夏には南の風が吹き、夏・火に親和性のある心の病が起こり易い。夏の病の兪穴は胸脇部に出易い。…従って春の気候条件下では気が升る為、頭に病を起こし易い(めまい、頭痛など)。…五臓は四季の気候に応じて相関関係があるのか。岐伯曰く、有りと。東方は陽気生じ始め、春に相当し、春は草木発生し、新緑に覆われる。この春は東方・草木・青色と融和し人体では肝に通じ、目を竅(アナ)とし、精気を肝に貯蔵される。肝の病は驚駭(軽いひきつけ、痙攣など)を発生する。肝木は味では酸味、家畜では鶏(ニワトリ)、穀類では麦であり、四時では歳星(木星)である。従って春の季節は、気は升って頭に出易い。さらに音は角、数は八であるので、筋肉に病が出易い。臭いは臊である。南方は夏・赤色(火の属性)…。」
「東方は風を生ず。風は木を生じ、木は酸を生じ、酸は肝を生じ、肝は筋を生じ、…」
「風は東方に発生する。風は木を育生し、木は酸味のものを生産し、酸味は肝の働きを助け、肝は筋肉の働きを助け、…」
上記を参考に洞察した気の変化を加えて簡単にまとめますと下記の図2(日本の四季)や表1(四季と五行の関係)のようになります。
季節 | 五行 | 五色 | 方位 | 五臓 | 五化 | 五主 | 気候 | 気の 変化 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
春 | 木 | 青(蒼) | 東 | 肝 | 生 | 筋 | 風温 | 散升 |
夏 | 火 | 赤 | 南 | 心 | 長 | 血脈 | 暑湿 | 大散 |
土用 | 土 | 黄 | 中央 | 脾 | 化 | 肌肉 | 湿 | |
秋 | 金 | 白 | 西 | 肺 | 収 | 皮毛 | 涼燥 | 収降 |
冬 | 水 | 黒 | 北 | 腎 | 蔵 | 骨髓 | 寒大燥 | 大収 |
表1 四季と五行の関係
上記の図・表を参考にして日本における四季の特徴、生活の原則、発生しやすい病気、その予防法などについてお伝えいたします。
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